譜面詩

□夢籠
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「 夢籠 」




霞の先で見つけたもの




亡くした筈の父と母

薪が燃える小さな部屋で

小さなご馳走

優雅な音色(メロディ)





幸せの二文字を描いた




誰の所為だなんて

誰も悪くないなんて



何をすれば善かったなんて

本当にどれが善いのかなんて







一体どうしてこの世界には


二人の人間(ヒト)が
存在する(いる)のだろうか




貴族か


奴隷か


貴族か


奴隷か

 


私は貴族か?


あなたは奴隷か?


あなたは貴族か?


私は、奴隷か…







幸せを約束されたこの籠の中でなら

きっと自由でいられるでのしょう

自由を約束されたこの籠の中でなら

きっと貴族になれるのでしょう

貴族になれるこの籠の中でなら

あの人を奴隷にいたしましょう









そしてこの世界で私だけが笑うのです


―Writing by 皇―

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