譜面詩

□緋色の記憶
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「 緋色の記憶 」





分かってる

そう

言うことを聞けばいいだけ

簡単よ

そう


後についていけばいいだけ

何も恐れることはないのよ




時がくれば分かること

分からなくても済むこと

白と黒しかないのなら そういうことよ


他の答えを望むなんてできないの





渇きを満たして

満足させて



緋色の泉で

沈んだ体が

その時を待っているの



全てを分かって

全てを捧げて









終焉がくるとき

出来ることなら共にあなたと



白いレースを纏って

優雅に踊ってみせて

私を見つめる緋い瞳に酔っているの



この後のことは分かっているわ

心配しないで
どこにも行かないわ



白いドレスを緋色に染めて


頬に触れるその手が


私が大切だと

壊れやすい物を手にするように









知ってる

私とあなたは違うから


手にすることが出来ぬなら

いっそ壊してしまえばいい


きっと私は微笑んで

その幕を下ろしましょう






白と黒しかないのなら

私は喜んで選びましょう


あなたを想うから

どうなっても構わない


全てを分かって

全てを捧げて




それがあなたのためならば
―Writing by皇―

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