時空の旅人

□6番目の物語
3ページ/7ページ

蒼空とリナリーは、ベランダに並んで座った。




『・・・・・・ごめんね』




リ「・・・・・・もう、あんなことしないで」




『・・・・・・わからない。こうして生きるのが、私だから。昔からそうだったから・・・・・・』



リ「いつから??」




『9歳の頃』





リ「・・・・・・」




リナリーの顔が青ざめていく。





『私の親ね、私が7つの時に離婚したんだ。

私はお母さんに貰われた。

そしたらね、次の日には新しい男の人連れてきた。

酷いよね。

でも、7つの私には何もできなかった』





リ「辛かったんだね・・・」




『それからね、毎晩毎晩、義父に犯された。

まだ7つの私が』





リ「嘘・・・」





『そのときからね、私の人生狂った。

しかもね、好きな人にも汚い扱いされた。

リナリーならわかる??

好きな人に・・・信頼してた人に汚いって言われて避けられる辛さ』






リ「辛かったのね。でも、もう・・・大丈夫だから」




リナリーが力強く蒼空を抱きしめた。










『・・・・・・もっと・・・早く、リナリー達に会えたら・・・こんなに苦しまなかったのかな』
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ