時空の旅人
□6番目の物語
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蒼空とリナリーは、ベランダに並んで座った。
『・・・・・・ごめんね』
リ「・・・・・・もう、あんなことしないで」
『・・・・・・わからない。こうして生きるのが、私だから。昔からそうだったから・・・・・・』
リ「いつから??」
『9歳の頃』
リ「・・・・・・」
リナリーの顔が青ざめていく。
『私の親ね、私が7つの時に離婚したんだ。
私はお母さんに貰われた。
そしたらね、次の日には新しい男の人連れてきた。
酷いよね。
でも、7つの私には何もできなかった』
リ「辛かったんだね・・・」
『それからね、毎晩毎晩、義父に犯された。
まだ7つの私が』
リ「嘘・・・」
『そのときからね、私の人生狂った。
しかもね、好きな人にも汚い扱いされた。
リナリーならわかる??
好きな人に・・・信頼してた人に汚いって言われて避けられる辛さ』
リ「辛かったのね。でも、もう・・・大丈夫だから」
リナリーが力強く蒼空を抱きしめた。
『・・・・・・もっと・・・早く、リナリー達に会えたら・・・こんなに苦しまなかったのかな』