砂時計

□009
1ページ/7ページ

『あぁっ、どうして私はひとり、方舟で待機なわけ!?』

蒼空は、千年伯爵に命令され、ひとりで方舟をうろつく。

やっと、私の能力を試すことのできる機会なのに・・・!



ロ「あっ、蒼空だぁ!」

背後からロードの声が聞こえ、蒼空は嬉しそうに振り返る。

『ロード久しぶり♪」

ロードが飛びついてくるのを、蒼空はしっかりと受け止める。

ロ「蒼空は江戸に行かないの?」

『伯爵に、方舟で待機してなさいって言われちゃった』

ロ「ふ〜ん・・・。見せてあげよっかぁ?」

『えっ、いいの!?見る02!!』




* * *





ここは、多分ロードの夢の中。

でもそこはちゃんと江戸で、ティキもジャスデビも、スキンもいる。

遠くにいる黒づくめが、エクソシストかな。

蒼空は、ロードの夢で作られた、可愛らしい空飛ぶ魔法の箒に座っている。

隣には、お気に入りのレロの上に立つロード。





ロ「蒼空の意識だけつれてきたから、蒼空は戦えないよ」

『うん、いいよ。エクソシストのお手並み拝見するから」

ロ「もう少しで、蒼空にも戦わせてあげるね♪」

『えっ、いいの!?』

ロ「いいよ♪蒼空は神田ユウって子だよね」

『そう。その、神田ユウってあの中にいる?』

ロ「いるよぉ。今ティッキーと戦ってる子ぉ〜」

『えっ、どれ02!?あーっ、アレか!もう少し近くに行っていいかな』

ロ「いいよ♪」




ロードと蒼空は、空の上を渡ってティキ達の所へ行く。

『へーっ、神田ユウって美形!かっこいい!!』

ロ「ティッキーとどっちがかっこいい?」

『う〜ん、ティキも超かっこいいけど・・・私的に神田ユウ派かも。あ、ティキには内緒だよ』

ロ「キャハハハッ!ティッキーふられてやんの」

『でもまぁ、所詮彼はエクソシストで敵。私がいっぱいいじめて殺してあげる・・・フフフ・・・』




蒼空が、この先どういじめてやろうかと考えていると、ロードが悪戯を思いついたようにクスリと笑う

ロ「いいこと教えてあげよぉか?」

『えっ、なに02!?』

ロ「彼ね蒼空のことが――・・・」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ