砂時計
□009
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『あぁっ、どうして私はひとり、方舟で待機なわけ!?』
蒼空は、千年伯爵に命令され、ひとりで方舟をうろつく。
やっと、私の能力を試すことのできる機会なのに・・・!
ロ「あっ、蒼空だぁ!」
背後からロードの声が聞こえ、蒼空は嬉しそうに振り返る。
『ロード久しぶり♪」
ロードが飛びついてくるのを、蒼空はしっかりと受け止める。
ロ「蒼空は江戸に行かないの?」
『伯爵に、方舟で待機してなさいって言われちゃった』
ロ「ふ〜ん・・・。見せてあげよっかぁ?」
『えっ、いいの!?見る02!!』
* * *
ここは、多分ロードの夢の中。
でもそこはちゃんと江戸で、ティキもジャスデビも、スキンもいる。
遠くにいる黒づくめが、エクソシストかな。
蒼空は、ロードの夢で作られた、可愛らしい空飛ぶ魔法の箒に座っている。
隣には、お気に入りのレロの上に立つロード。
ロ「蒼空の意識だけつれてきたから、蒼空は戦えないよ」
『うん、いいよ。エクソシストのお手並み拝見するから」
ロ「もう少しで、蒼空にも戦わせてあげるね♪」
『えっ、いいの!?』
ロ「いいよ♪蒼空は神田ユウって子だよね」
『そう。その、神田ユウってあの中にいる?』
ロ「いるよぉ。今ティッキーと戦ってる子ぉ〜」
『えっ、どれ02!?あーっ、アレか!もう少し近くに行っていいかな』
ロ「いいよ♪」
ロードと蒼空は、空の上を渡ってティキ達の所へ行く。
『へーっ、神田ユウって美形!かっこいい!!』
ロ「ティッキーとどっちがかっこいい?」
『う〜ん、ティキも超かっこいいけど・・・私的に神田ユウ派かも。あ、ティキには内緒だよ』
ロ「キャハハハッ!ティッキーふられてやんの」
『でもまぁ、所詮彼はエクソシストで敵。私がいっぱいいじめて殺してあげる・・・フフフ・・・』
蒼空が、この先どういじめてやろうかと考えていると、ロードが悪戯を思いついたようにクスリと笑う
ロ「いいこと教えてあげよぉか?」
『えっ、なに02!?』
ロ「彼ね蒼空のことが――・・・」