時空の旅人
□5番目の物語
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『わからないの。自分でも。なんで私がここに来たのか』
リ「それは・・・」
リナリーは言いかけて止めた。
誰にもわからない。
何故、蒼空が未来からやってきたのか。
『何で、私だったのっ!?』
神「辛いか??」
『辛いよ。今まで仲間とかそんなの幻でしかなかった私が、どうしてこんなにも仲間を守りたいって思ってるの・・・??』
リ「仲間とか、幻じゃないよ。蒼空は、私の大事な仲間。何か・・・辛いことあるなら、聞くよ??」
リナリーが蒼空に抱きつく。
『いっ、嫌ああああああっ、だめ、近づいちゃだめ・・・。私は、キレイナモノニフレテハイケナイ・・・・・・』
蒼空がリナリーを突き放す。
バランスを崩した二人を神田が支える。
リ「えっ・・・・・・??」
『か、神田も・・・寄っちゃ、だめ・・・』
この闇を、初めて大事だと思えるものに侵食させるわけにはいかない。
『もう、私のことなんて、ほっといて・・・』
そして蒼空は神田の腕の中で気を失った。