時空の旅人
□10番目の物語
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部屋が一瞬暗くなってから、また少し明るくなった。
違うのは、目に映る景色が変わったこと。
ア「ここは・・蒼空?」
『ぁ・・・まさか・・いや・・』
そこは、昔の自分の家だった。
私がまだ7歳の頃。
両親が離婚して、母が再婚したときの記憶。
『ひっ・・』
新しい父親。
私の人生を壊した男。
母「蒼空、この人が新しいパパだよ」
『・・前のパパは??』
母「あいつの話しはしないでっ!」
父「蒼空ちゃぁん、僕が君のパパだよぉ」
その男の目がおかしいことは、7歳の蒼空にも分かった。
『嫌・・やめて・・駄目・・・見せないで』
ア「蒼空っ!?大丈夫ですか」
『キャアアアアッ』