Novel
□☆pansy
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さぁどうしようか。
にこにこと愛想良くしているわりに何故か相手の背筋を凍らせる笑顔を前に、リトアニアは改めて今更なことを考えた。ここで言わなければこの望みは叶わない。けれど下手に相手を刺激すればこの後何が待ち受けているかわからない。
「どうしたの?」
ついに、相手が口を開いた。それはもうこれ以上黙っておくことはできないという合図。だから、リトアニアは恐る恐るその『願い』を口にする。どうか叶いますように、と祈りながら。
「掃除洗濯ドブさらいでもなんでもします! だから……お願いします、七月二十ニ日、一日だけ俺に休みをください!!」
――pansy――