novel

□rainy day
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クシャクシャ―

銀時はタオルで沖田の髪を拭いていく。


…クンクン


「沖田くんさぁ

もしかしてピンク色の容器のシャンプー使った?」

「ヘイ。使わせてもらいやした」

「あ、それ俺のなんだよねー」

「通りで甘い匂いがするはずでさァ」

「良いに匂いでしょ」


クンクン…


銀時は沖田の髪に近づく。


「んっ、旦那くすぐったいでさ…」

「あ、ごめんごめん。俺この匂い好きなんだよね」

「じゃあ…」


と、言い沖田は銀時と向かい合わせに座り直した。


「俺ァ、今、旦那と同じ香りがするんですねィ」

「?」

「だって旦那の服着てるし、旦那と同じシャンプー使ったし。何か嬉しいですねィ」

「沖田くん…

あーもう我慢出来ねえ」


いきなり銀時は叫びだした。


「ちょ、旦那っ?」

「ずっと思ってたんだけどさぁ、沖田くん雨に濡れた姿とか風呂から濡れて出てきた姿、

本当エロいよね

「旦那、セクハラですぜ」

「ていうか微妙にほっぺたピンク色だし。絶対俺のこと誘ってるよね」

「それは風呂上がりだからです。誘ってなんかいやせん。

それより旦那
体が近づいて来てるのは気のせいですかねィ」

「気のせい気のせい」

「あ、もう雨止んだみたいでさァ。ということで帰りやす」

「うん。沖田くん、俺にはまだ雨の降ってる音聞こえるんだけど。気のせいかな?」

「それこそ気のせいでさァ」

「俺ん家で雨宿りしていくって言ったの沖田くんでしょ?だったら雨が止むまで居なきゃダメだよ」


スッ――


「えっ?ちょ、旦那?」


銀時は沖田をお姫様抱っこし立ち上がる。


「どこ連れて行く気ですかィ!?」

「ん〜?もちろん布団の上だよ」


旦那、ニコニコしながら言わないで下せェ。マジで怖いでさァ。

 
 
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