novel

□rainy day
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今は6月。

梅雨の時期。

だと言うのに今日は太陽が出てポカポカしている。


こんな日は昼寝に限る。


と、思っていたのに

やっぱり梅雨の時期なわけで、


ポツポツ……


ザァァァァ…


「…降ってきやがった。何処か雨宿りする場所…」


あ。この辺て確か…



――…


「あ〜あ。雨かぁ」

ほんと雨って嫌だよな。
ジメジメするし、気持ちも沈むし。

「なんか良いことねぇかな」


ピンポーン


「こんな雨の日に誰だよ」


ギシッと、音を立て椅子から立ち上がる。


「はーい、どなたですかー?」


ガララッ――


「どうもでさァ旦那」

「お前…

どうしたの沖田くん?」

「いや〜急に雨が降って来ちまいやしてねェ。やっぱ新聞とか天気予報は見ないとダメですねィ」

「うん。で、結局何が言いたい訳?」

「あいにく俺ァ傘を持ってないんでさァ。てことで旦那、雨宿りさせて下せェ」

「そりゃ大変だね。でも俺これから…」


ガラ――


「お邪魔しやーす」

「ちょ、人の話聞いてる!?」


勝手に万事屋へ上がる沖田。


 
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