ひぐら小説
□美味、美味
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梨「ここがボク達の家がある古手神社なのですよ。ボクはここの巫女さんなのですよ。」
「へぇ〜、梨花ちゃんみたいなかわいい巫女さんだったら、神様はほっとけないな。」
梨「みぃ…///(確かに、ほっとかれてないわね。)」
沙「さっ、早く行きますわよ。」
三人が階段を上がろうとした時、後ろから梨花と沙都子を呼ぶ声がした。
?「おーい。梨花ちゃ〜ん!沙都子〜!」
梨「みぃ?」
沙「?どうしたんですの、魅音さん?そんなに息を切らして。」
魅音と呼ばれた女の子はハァハァと肩を上下させていた。
魅「良かったぁ。その様子じゃ何もされてないようだね。」
梨「何の事なのですか?話が見えないのです。」
魅「ふぇ?さっき、婆っちゃが二人が不審な男と一緒にいたのを聞いたから見に行ってこいって言われて来たんだけど。あれ?」
二人が何の事だか分からないような顔していたので、魅音は少し混乱した。
梨「(不審な男……彼の事ね。確かにあの荷物は不審だわ。)龍一〜。ちょっと下りてくるのです。」
梨花に呼ばれ、荷物を早く置きたいからと先に上がっていた龍一が下りてきた。
「何、梨花ちゃん?早く荷物降ろしたいんだけど。……ん?君は誰?」
龍一は魅音に尋ねた。
魅「それはこっちのセリフだよ!あんたこそ誰?何で二人といるんだい?もし、二人に何かしたんだったら………」
「え?何でいきなり?お、俺、な、何もしてないよ!」
龍一はいきなり、魅音に捲し立てられびっくりしていた。そんな龍一を見兼ねたのか、梨花が魅音に説明しだした。
梨「魅ぃ。この人は三橋龍一というのです。さっき、ボク達が興宮で買い物をしてる途中道の真ん中に倒れていたので、助けてあげたのです。話を聞いたら雛見沢に行きたいというので連れてきてあげたのです。」
沙「で、それのお礼にと私達に夕食を作って下さるそうなので、一緒にいるという訳ですのよ。」
梨花と沙都子の一生懸命な説明のおかげで魅音の誤解は何とか解けたのだった。
魅「あはは。ごめんねぇ。おじさん、そんな理由があったなんて知らないから誤解しちゃってたよ。あっ!おじさんは園崎魅音だよ。魅音でいいからね!で、あんたが三橋龍一かぁ……じゃあ、龍ちゃんでいいね?」
「う、うん。(何てフランクな子なんだろう。でも、女の子なのにおじさんっていうのはなぁ。普通に話せば綺麗なのに………でも、龍ちゃんかぁ。何年もそう呼ばれてないなぁ。友達って友達も一人しかいなかったし。………懐かしいな。)じゃあ、よろしく。魅音!」