ひぐら小説
□仲間に感動
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魅「みんな〜。今日は転校生が来るよ〜。」
魅音の言葉を口切りに教室は、ざわざわと騒がしくなった。
梨「魅ぃ?龍一が来るのですか?」
魅「うん。そうだよ。」
レ「?梨花ちゃんは龍一君を知ってるの?」
沙「私も知っていますわよ。興宮の道の真ん中に倒れてるところを助けてあげましたの。」
梨「そのお礼に手作りハンバーグをご馳走になったのです。にぱ〜☆」
レ「へっ?龍一君って料理出来るんだぁ。」
梨「とっても美味しかったのです。ボクも沙都子も大満足だったのですよ。」
魅「うん!本当に美味しいよ〜。レナより上手かもねぇ。くっくっく。」
レ「はぅ〜…。レ、レナはそこまで上手じゃないよぉ。でも、みんなにそこまで言わせるのなら食べてみたいな♪…みたいな!」
四人がそう話していると、教室のドアが開き知恵が入ってきた。
魅「おっ、来たみたいだね。」
知「はいはい。皆さん席に着いて下さい。今日から皆さんと一緒に勉強をしていく新しい生徒を紹介します。三橋君、どうぞ。」
知恵に入るよう言われ、緊張した面持ちをした龍一が入ってきた。
「み、三橋龍一です。16歳です。趣味は料理です。み、みんなとは年が結構離れていますが、仲良くしてやって下さい!」
龍一はかなり緊張している様で、喋りが硬くなっていた。
パチパチパチとクラスからの暖かい歓迎の後、龍一は質問の嵐に巻き込まれた。
知「皆さん!質問はそれくらいにして下さい。……三橋あなたは竜宮さんの隣の席に座って下さい。分からない事があれば、遠慮なく後ろの二人に聞いて下さいね。」
「はい。分かりました。」
龍一が指定された席に向かった。
魅「だいぶ緊張してた様だねぇ?婆っちゃと話してた時の度胸は何処にいったのさ?くっくっく。」
魅音にからかわれると龍一は赤くなりながら言い訳をした。
「き、緊張なんてしてないよ!ただ、久しぶりに学校に行くもんだから、戸惑ってただけなんだよ!」
レ「それを緊張してるって言うんじゃないのかな?…かな♪」
「うっ………」
魅「あはははは。こりゃ、レナに一本取られちゃったねぇ?」
知「そこ!静かにしなさい!三橋君も早く席に着いて下さい!……では、委員長?」
魅「きりーつ。礼!」