§GANTZ§
□プロローグ
1ページ/2ページ
高いビルの屋上から見る空は近い様で遠く、手を伸ばしても届かない
『…此処ではない何処かへ行きたい…』
「……何処へ?」
『さぁ…わからない』
声のする方を向けば眉を寄せ僕を見つめる友達と目が合う
友達と言っても他の人よりは喋るだけ…
屋上のフェンスを越え、目を閉じる…後ろに体重をかけるとフワリと感じる風…
友達だった人の叫び声と、叩きつけるような強い風…
次に目を開けた時一番に見えるのは何だろう…っと考えながら微笑む
『…さよなら…』
.