ああ

□風邪引きポケモン
1ページ/1ページ





「……マ゙ズダー」


鼻をずびずびと鳴らし、フラフラと歩いてくるピカチュウを見て溜め息を吐いた。




『また風邪引いたの?』

「うぅ…ごめんなざい」



私の足下に立って見つめてくるピカチュウ。
風邪のせいか何時もより目がうるんでいる。


『大丈夫?』


しゃがんで、ピカチュウの額に手をあてる。
黄色いふわふわとした体がビクリと震える。


「……大丈夫で、」

『じゃないよね。凄く熱いよ』

「…」

『今日はここに泊まろうね』

「…はい」



ピチューの頃から新しい町に移る度、体調を崩すピカチュウ。



「…マスター」


ジョーイさんに空室はあるか確かめようと立ち上がると、ズボンの裾を引っ張られた。



『ん?どうしたの?』

「…怒ってまずが?」


相変わらずの鼻声で、不安気に聞いてくる。



『怒ってないよ』

「…本当に?」

「うん。本当に」



良かった。と嬉しいそうに呟くピカチュウの脇に手を差し込んで抱き上げた。






(ピカチュウ。風邪引きポケモン。)
(…なんでずかそれ?)
(いや、なんとなく)
(…風邪引くピカチュウなんて僕だけでず。)
(じゃあ、私のピカチュウ限定だね。)









ーーーーーーーー
意味不。


 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ