時の扉

□暖かな離別
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『もぅ、泣かないで・・・。お願いだから・・・泣かないで。アリスは何にも悪くないんだよ』


シロウサギは小さな子どもを宥める様に優しく私の頭を撫でた。


「ごめんね・・・シロウサギ・・・・。
貴方はいつも私を助けてくれた。」


私は泣きながら、シロウサギの胸に突き刺したナイフを強く握り締めた。


「貴方が・・・助けてくれた・・・守って・・・くれた・・・・いの・・・ちだから・・・・。
わた・・・私はシロウサギとは一緒・・・・には行けない・・・。
行ったら行け・・・・ないんだよね・・・。」


『そうだよ・・・アリス・・・。だから、もぅ泣かないで・・・・アリス。いつもみたいに笑ってよ。
僕はいつも君の側にいる。約束するから』


私は流れてくる涙を拭き背一杯の笑顔をシロウサギに向けた。
シロウサギは安心したように目を細めて笑っていました。









【暖かな離別】
僕は幸せでした。
今アリスと離れ離れになったとしても・・・・。
僕の心は幸せに満たせれているから・・・・。
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