時の扉
□静かで激しい恋の始まり
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人魚歌う
海の平和と秩序を守るために
人魚は海を汚す者を惑わす者……
人魚は決して人間に姿を見せてはならない
人間を好きになってはならない
―――それが海の掟
―――――――人魚の掟
それなのに……
私は助けた人間に恋をした
海の掟を破ることは重罪
わかっていても止められない程彼方に魅了された
―――人魚の掟を破っても彼方に逢いたい―――
――姿を見られたとしても彼方に触れたい……
彼方を思う気持ちはもぅ止まらない
今すぐに彼方に逢いたい
人魚は歌う……
海の平和と秩序を守るためでなく彼方を想って人魚は歌う
彼方に届けと願いを込めて歌い続ける
【静かで激しい恋の始まり】
想うだけでは我慢できない。
彼方に愛されたい