時の扉

□そばにいられたなら
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海から溺れた時

人魚を見た気がした

美しい歌声

妖艶な姿をした人魚

僕は夢を見ているのか疑った

もう一度逢いたくて

君を探し続けた

――夢ならもう一度
    彼女に逢わせて
      僕は願い続けた―― 







声を失った私に彼方は気付いてくれますか?

愛してくれますか?

どうしようもない不安が

私を支配していく・・・・

お願い・・・

私に気付いて・・・・

私を見て・・・・

―――願い続ければ
      必ず叶う
       信じ続ければ――


ようやく貴方を見つけた

貴方に逢いたくて

彼方に恋焦がれて

探していました

声は届かなくても

私を見て『やっと逢えた』と微笑む彼方

今は伝わらなくてもいい

彼方のそばにいられたなら

私は

僕は

他に何も望まない・・・
     





【そばにいられたなら】
理を犯した人魚
禁忌を犯す人間
2人を支配するのは幸せのみ

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