流れる言葉

□死にゆく君を…
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大切だった…
失いたくなかった…
ずっと傍にいてほしかった…


離さないと言った君…
僕は君を抱きしめた
何処かに行ってしまわぬように
君が不安にならないように…





なのに…
君は僕を置いていってしまうんだね

青く淀んだ水の中
その底に沈んだ君の髪は、まだ、
波のように靡いているのに
その澄んだ青よりも碧い
その瞳が開くことは二度とない…




でも…
僕は…君を海に
帰すことなんて出来ないから
このまま君を
見守ることにするよ…

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